熊本地震
2016.04.27更新
九州地方で大地震が起こったけど、のめ吉君の親戚のおじいちゃん達は大丈夫?
今も避難所で過ごしているみたい。被災者の人達ができるだけ早く日常生活を取り戻せるように、僕でできることがあれば取り組みたいな。
そうね。個人個人の支援の力を結集すれば、とても大きな力になると思うの。でも、こういう大地震が起きたときって、政府が法律を定めて被災地への援助を行ったりしないのかしら。日本橋博士に電話で聞いてみましょう(電話をかけ、質問をする)。
ふむ、1995年に阪神・淡路大震災が起きた際は、関連立法として様々な法律が制定されたんじゃ。例えば、被災者の所得税や住民税の軽減を定めた法律がいくつも定められている。
でも、税金が軽減されるだけじゃ、不十分だったんじゃない?
もちろん、租税軽減以外に、震災で住宅を失った人に対する金融支援を定めた法律、被災して失業した人を雇い入れて生活の安定を図るための法律等も定められ、被災者の人達が生活を取り戻すための基盤を作ろうとしたんじゃよ。
2011年の東日本大震災のときはどうだったの?
阪神・淡路大震災のときに定められたのと同じような法律に加え、被災者のニーズに合わせた法律がたくさん制定されたんじゃ。珍しいところでは、「東日本大震災の被災者に係る一般旅券の発給の特例に関する法律」というのができた。これは、東日本大震災によってパスポートを紛失、焼失してしまった場合に、再発行の条件を緩和した法律だったんじゃ。
結構細かいところまで、法律で定めたんだね。
今回の熊本地震についても、物資や生活の援助に加えて、今までの経験を踏まえて、法律による救済も早急に行ってほしいわ。