ゴールデンウィークとNHK
2016.05.16更新
のの美ちゃん、久しぶりだね。しばらく会わなかったけど、どこかに出かけていたの？
そうよ。今年のゴールデンウィークは、家族でハワイに行ってきたの。素敵でしょ？
うらまやしいなあ。うちは家族旅行に行けなかったから、結局家でテレビばっかり見てたよ。そうそう、ずっとテレビを見ていて発見したんだけど、NHKって、「ゴールデンウィーク」っていう言葉を使わず、「大型連休」と言っていたんだ。例えば、「大型連休の初日、関東各地では大勢の人で賑わいました。」みたいな言い方なんだぜ。
それ、聞いたことがあるわ。他にも、歌番組では歌の歌詞に制限がかかるってよく言われているし。他の放送局ではそういったことはなさそうよね。どうしてNHKだけがそんななのかしら。
これはもう、あの人に聞いてみるしかないね。ねえ、日本橋博士、教えてくれませんか？
ふむ、わしもゴールデンウィークは日本橋界隈を離れなかったのじゃが。。。それはさておき、NHKの言葉づかいの秘密について知りたいのじゃな。これについては、放送法という法律があるんじゃが、その中でNHKは「他人の営業に関する広告の放送をしてはならない」とされておる。要は民放のようにCMをしてはならないということじゃ。
でも、ゴールデンウィークと言う言葉を使わないこととCMの禁止は、直接関係ないように思えるけど？
うむ、NHKの放送で使う言葉は、NHK放送用語委員会が決めているんじゃ。そこでは、広告放送が禁止される放送法の趣旨を反映して、放送時に使う言葉が決められていると考えるのが妥当じゃろう。一説には、ゴールデンウィークと言う言葉は、映画業界用語であるため、広告放送の禁止の趣旨から、大型連休と言い換えていると言われている。
歌番組で流れる歌の歌詞によっては、放送時にカットされると聞いたことがあるのだけど。
歌の歌詞に商品名が出てくる場合には、広告放送の禁止の趣旨から、カットするという取扱いを行うこともあったようじゃ。最近では、この規制も緩くなっているようだがね。
